なぜクリスマスにチキンを食べるの?

大阪YMCA こども園事業部( 大阪YMCAは、4つの保育園と2つのこども園を運営しています。そこで管理栄養士をしている人たちが交代で執筆しています。)

更新:2016-12-02

クリスマスに向けてツリーが飾られ、音楽が流されて、町はクリスマスムード一色ですね。12月25日はイエス・キリストの誕生を祝う日です。アメリカではクリスマス料理といえば七面鳥(ターキー)の丸焼きが一番にあげられます。
七面鳥が食べられるようになったのは今から400年ほど前です。1620年、イギリスからアメリカに移り住んだピューリタン(清教徒)の半数は最初の年の冬を越せずに半数が亡くなってしまいました。そんな彼らを救ったのは先住民です。先住民は彼らにとうもろこし、豆、七面鳥など当面の食料を贈り、栽培と狩りの仕方を教えました。翌年、教えられた通りに栽培した作物を収穫したとき、彼らは恩恵を受けた先住民を招待し、収穫を神に感謝する祭りを行いました。それ以来、七面鳥はアメリカではお祝いの席では欠かせないお肉になり、クリスマスや感謝祭など、大勢の人が集まるパーティーでも用意されるようになりました。ではなぜ、日本ではクリスマスに七面鳥ではなくチキンを食べるようになったのでしょうか。

日本ではあまり馴染みのない食材の七面鳥ですが、昔は日本にも七面鳥を食べる文化があったそうです。しかし、入手困難なことと、日本の一般家庭には大きな七面鳥を丸焼きできるサイズのオーブンが無かったことから、クリスマスには七面鳥ではなく、チキンが代用されるようになりました。さらに、外食産業の宣伝効果も有り、日本では「クリスマスはチキン」という風習が根付き、アメリカからみると不思議な常識が定着することになったのです。

★《骨から取ったクリスマススープ》

クリスマスチキンを余すことなく味わいましょう。

≪材料≫
クリスマスチキンの余った骨 1羽分から
水 骨がかぶるくらい
白ねぎの青い部分 1本分
しょうが(皮付き) スライス2~3枚
ピーマン 1個
赤ピーマン 半分
たまねぎ 半分
塩・こしょう 適量

≪作り方≫
①圧力鍋に骨とかぶるくらいの水、ねぎ、しょうがを入れ、圧力を20分かける
②20分程放置し、ある程度冷ます。
③ざるでこし、小さく切った具を入れて柔らかく炊く。
④塩・こしょうで味を付ける

☆普通の鍋でもじっくり煮込めばできます。
☆ピーマンを星型にくりぬくとクリスマスらしくなります。

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