日本の食文化「行事食(ぎょうじしょく)」を伝承しましょう

大阪YMCA こども園事業部( 大阪YMCAは、4つの保育園と2つのこども園を運営しています。そこで管理栄養士をしている人たちが交代で執筆しています。)

更新:2016-07-15

日本の食文化「行事食(ぎょうじしょく)」を伝承しましょう

昨年は和食がユネスコ無形文化遺産に登録されました。2020年の東京オリンピック開催も決まり、日本の食文化の伝承が益々求められています。しかし、近年、和食文化の特徴である「行事食」の意味を知らない子どもたちが増えているそうです。本来、行事食は特別な日の食事であったのが、いつでも食べられるようになり、家庭で作られることが少なくなっているのも原因のひとつです。国際社会の一員として日本の食文化を体感して理解し、伝承できる人を育むために、経験のある大人たちが労力を惜しまず、誇りを持って伝えていく「食育」の大切さを感じています。

YMCAの保育園では、毎月の行事食を大切にしています。これまで培われてきた日本の食の文化を子どもたちに伝承していくことも私たちの大切な役目だと考えているからです。日本にはお正月のおせち料理から大晦日の年越しそばまで、実に沢山の行事食があります。皆さんはどれだけ伝えられるでしょうか?

◆代表的な行事と食べ物◆

(1月)お正月-おせち料理、人(じん)日(じつ)-七草粥、小正月-小豆粥
(2月)節分-大豆、鰯など・初午(はつうま)-いなり寿司
(3月)桃の節句-ちらし寿司、蛤など・春分の日-ぼた餅
(4月)お花見-団子
(5月)端午の節句-柏もち、ちまき
(6月)夏至-たこ
(7月)七夕-そうめん、土用の丑の日-うなぎ
(8月)15日お盆―精進料理、白玉団子など
(9月)重陽(ちょうよう)の節句-菊酒・十五夜-月見団子・秋分の日-おはぎ
(10月)十三夜-月見団子
(12月)冬至-かぼちゃ、小豆・大晦日-年越しそば

★節分の豆で作る  大豆ごはん(4人分)

≪材料≫
米…2合
塩…小さじ1/3
豆まき用の煎り大豆…1/2カップ
しょうゆ…小さじ2
酒…大さじ2
出し昆布(あれば)…10cm位

≪作り方≫
①米は炊く30分前に洗って通常の
   水加減で炊飯器に入れ、上に
   だし昆布をのせて浸水させておく。
②炊く直前にだし昆布を取り出し、
   酒、塩、しょうゆを入れて軽くまぜ、
   豆を散らして炊く。

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  • 大阪YMCA こども園事業部
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