子どもの熱は熱で制す

黒田 晴代(はるか助産院・助産師)

更新:2016-03-29

発熱はウイルスに対して熱を上げることで死滅させるという人間の正常な防御反応とも考えらます。安易に散らすと、またぶり返してこじれることも。以下の蒸しタオル法をしてみるのもいいかもしれません。
いったん0.5℃ほど上がりますが、2時間くらいで1℃は下がります。そのあと、再度上がってくるようなら受診してくださいね。そのまま上がってこなければ、もう回復期に入っていきます。
子どもは熱を上げてウイルスをたたくという経験を繰り返すことで免疫力を作ります。安易な解熱剤は禁物。

① ハンドタオルを3本、水で絞って、レンジでチンする(2分くらい)
② パタパタして折りたたんで、うなじ(頭蓋骨と首のつなぎ目)にあてる。小さい子の場合は自分の肘にタオルを置いて子どもの首をそこに置いて抱っこしてあげる。または授乳する。
③ 1本3分間×3本分する。徐々にタオルが冷めていって、また熱いのをするのがコツ。

うなじには延髄といって体温調節中枢があるので、そこが刺激されて熱が下がります。これで下がらないときは風邪ではなくて何か病名のある病気。受診しましょう。

 

執筆者

  • 黒田 晴代
  • はるか助産院・助産師
  • 平成1年京大医療技術短期大学部看護学科卒業 同年 京大医療技術短期大学部専攻科助産学特別専攻入学
    平成2年京大医療技術短期大学部専攻科助産学特別専攻修了
    平成2年4月京都民医連中央病院入職
    平成6年9月退職
    平成7年1月国家公務員共済組合連合会新香里病院入職
    平成12年3月退職
    平成13年5月はるか助産院開業(無床)
    平成14年くるみの会活動開始
    平成20年NPO法人子育てネットくるみの会発足
    平成27年7月はるか助産院開業(有床)くるみハウス移転
  • 関連WEBページ:http://haruka-mom.com/
  • ふぁみなび:NPO法人 子育てネットくるみの会紹介ページ