働く女性として“仕事と家庭の両立”を考える④ -仕事と家庭の両立へ、子どもを預ける-

松本 奈津子(株式会社セリオ)

更新:2016-07-15

子どもを預けるときの母親の気持ち

子どもが4ヶ月の頃に保育園の申請締め切りが。4月~の仕事復帰が当然のように、生後1ヶ月半の時から保育園の見学に回り色々と情報も集めました。
しかしながら、子どもの成長とともに寂しさとは別に復帰の難しさも考え始めました。生まれた時から少し小さめで成長過程も少し遅く、離乳食も遅めに始めたため、保育園入所時期にはまだ3回食になっていないであろうこと。
寝返りも7ヶ月頃にやっと出来、お座りはまだ(現在7ヶ月半)。個人差はあるといっても保育園の申請書類には、ほとんど『いいえ』が並んでしまう。何といっても保育園はやはり子どもにとって今一番良いと思うところに…と思うと、家から駅までの導線範囲での保育園ではないため、子どもを遅くとも朝6時過ぎには起こさなければ準備なども間に合わないであろうことなど、今まで子ども中心に生活を送ってきたことから、大人中心の生活に変えざるを得ない、小さな生活スケジュールの変化が母親の心を揺さぶります。
今までも、歯医者や美容院と連れていけない時は預けることもありましたが、ほんの2~3時間預けるだけでも母親としての罪悪感で飛んで帰ることばかりです。歯医者の時は主人に息子を見てもらい、40分かけて大阪に通うのですが、せっかく一人で大阪まで出てきたのだから買い物の一つでも…と行き道は考えるのですが、歯医者での大阪滞在時間20分で、終わると即帰路につきます。
お正月に実家に泊まっていた際、そのまま実家に息子を見ていてもらい、お正月チラシを見ながら主人と二人買い物に出ましたが、その時も、私の心はソワソワ。男の人にはあまりないようですが、とにかく母親としての役目を放棄したような気がするほどの罪悪感にみまわれ、目的を果たして即帰りしました。

仕事を持つ母親として、成長していきたい
子どもと離れるのが寂しいというのはよく聞きますし、友人も保育園に預けだし離れるのにも慣れたと言いますが、預けることに罪悪感を持って離れる人たちは、慣れるのでしょうか?
そんな不安も抱きながら、色々と考えて日々過ごしていますが、結婚も出産も仕事と家庭の両立も、全てにおいて、経験してみてわかったことや甘く見ていた部分が多かったこと、考え方が変わったことなど、今まで思い描いていた人生観が大きく変わった気がします。
これからもまだまだ女性としてたくさん経験し、考えることで、更に人として成長していこうと思います。
「仕事と家庭を両立したい」という働く女性のために何ができるのか?私自身の経験も活かしながら、新しい仕事のカタチを考えていきたいと思います。

 

執筆者

  • 松本 奈津子
  • 株式会社セリオ
  • 平成17年 株式会社セリオ入社
         人材派遣 コーディネーター 登録・面接・派遣先への配属などを行う
    平成21年 学童保育(トレジャーキッズクラブ)立上げ 指導員として1年
         マネージメント業務(指導員の採用・教育など)1年
    平成24年 課長昇進
  • ふぁみなび:株式会社セリオ紹介ページ