パパが子どもに愛される方法 ~繰り返しの魔法~

篠田 厚志(NPO法人ファザーリング・ジャパン関西 理事長)

更新:2016-07-15

子どもが好きな大人の特徴
子どもとの関わりがわからない、子どもに好かれていないと思っているパパは、実はたくさんいらっしゃいます。
今回は、そんなパパたちに、子どもとの身近なかかわり方を伝授したいと思います。
子ども、特に乳児期の子どもはどんな人が好きだと思いますか?

繰り返す
子どもたちは、「安心」や「安定」、つまり、思ったとおりに繰り返されることが大好きです。
絵本を読んでいるときなど、何度読んでも「もう1回!もう1回!!」って言って、エンドレス状態になったりしませんか?
子どもにとっては、頭の中で期待していることが現実になることが最も安心な状態なんです。そして、そんな状態を作ってくれる人が大好きです。
だから、繰り返しは、子どもに愛されるためにとても大切なんです。
短いことをする
子どもが小さいうちは、集中力はそれほど長く持ちません。なので、できるだけ短い遊びをしてあげましょう。
パパたちは、つい集中して長い時間かけて一つの遊びをしたり、長編絵本を読んであげたりしてしまうんですが、それでは逆効果ですし、それを「もう一回!」なんて言われたときには、逆にゲンナリしてしまいます。
つみきなどは3つ詰めたら崩してもう一度、かけっこなどは10m走るより、1mを10回やってあげた方が子どもは喜んでくれます。
終わるときはつないで終わる!
繰り返しの遊びをいつ終わらせるか。これは大変な悩みどころです。
絵本もそろそろ終わらせたいときに「あと1回ね」って伝えると、子どもは嬉しそうにうなずきます。しかしながら、終わればすぐに「もう1回!」。絵本をしまおうものなら反り返って大泣きします。
仕方がなくもう1回・・・終わりませんね(苦笑)
子どもはすぐに切り替えができないもの。なので、終わる前に違う遊びを入れてあげると、興味が移っていきます。
例えば、絵本を使っていないいないばぁをする、といったことです。そして、それを繰り返してあげるのです。
はじめはなかなかうまくいきませんが、経験とともに、うまい切り替えポイントが見えてくるはずです。

子どもにとって好きかどうかは「質」より「量」。たくさん関わったもの勝ちです。
なので、何をしたらいいかわからないので関わらないなんてチャンスを逃しているようなもの。上手に繰り返してたくさん遊んであげてください。

 

執筆者

  • 篠田 厚志
  • NPO法人ファザーリング・ジャパン関西 理事長
  • 1980年生まれ、3児の父。
    高校卒業後、大阪府庁で12年間人事および財政業務を担当。
    府庁業務において、父親として取り組めていない現状を漠然と察知し、退職。
    2013年FJK事務局に入局。 事務局長として主に行政事業の講演・講座、イベントプロデュースを担当
    2015年理事長に就任。
  • 関連WEBページ:https://www.facebook.com/fjkansai/
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