子育てで忙しい時、なんでも子どもが行動する前にお母さんが行動していませんか？もしかしたら母親のその行動が子どもの大切な瞬間を奪っているかもしれません。
私は、はじめて子どもがコップを両手で持って飲み物を飲めるようになった頃、「こぼしたら服が汚れるから」と蓋つきのストローの付いたカップで飲ませました。はじめてスプーンを持って、食事をさせた時、お皿をスプーンで喜んで叩いた娘に「せっかく作ったご飯が床に落ちるから！」と、スプーンを奪い、こぼさないように口に食べ物を運びました。その時せっかく子どもがやろうと思った行動を親の都合でストップしてしまっています。忙しいから床掃除という仕事が増えたら自分が大変ということで行動を止めました。普段の生活ではキチンと食べさせること、食事中に食べ物で遊ばせないこともしつけの一つだし、それも訓練で、大切な生活習慣の学びの積み重ねではあるのですが、私も含めて「子どもの成長・行動をある程度見守る」ということを怠ってきたような気がします。
ある時、保育園で給食時間を見学する時間がありました。「今日は子どもたちがお母さんに上手にご飯を食べられる姿を披露します！」と先生が言うのです。夏だったので子どもたちは上半身裸！メニューはミートスパゲッティ―、もう、どうなったか想像はつくかと思いますが（笑）見学している母親の中には「手出し」しちゃっている人も居ましたが、私はその子どもたちの姿に大笑いしてしまい「うわ～！上手に食べられるようになったね！」と思わず褒めていたのです。するとその夏は家に帰っても何故か上半身裸でご飯を食べると言い、自分で食事をするという行動に子どもが出たのです。そしてそのうち上手にスプーンやお箸を使って食事が出来るようになっていました。
自分も忙しくて見守る時間が少なかったことは今になっても後悔するところではあります。
子育てするにあたって、大事な事は沢山あります。でも日々忙しい中、そんな細かいこといちいち考えて行動もできませんよね。でもたった一つだけを心掛けるだけで少し変わる事があります。それは「笑顔」なのです。
お父さんとお母さんが笑顔で笑いあっている、なんだか楽しそう！お母さんが友達と笑顔でお話している。お母さんがわたしに笑顔で話しかけてくれている！単純ですがそれだけで子どもは安心するし心が育つのです。もし、夫婦喧嘩を子どもの前でしていたら？誰かの悪口を話しているところに子どもが聞いていたら？その時の母親の顔は絶対に笑顔ではありませんよね？その時の母親の顔を見つめる子どもの不安そうな顔を想像してみてください。それは容易に想像できるはずです。もしかしたらあなたはそんな不安げな子どもの表情をみて、我に返ったことってないですか？子どもは母親の表情を常に観察していますし、言葉に敏感なのです。子どもは母親が思う以上に母親が大事なのです。ですので、一番信頼する大好きな人の行動は子どもの心の成長だけでなく、その子の人生にも大きく左右されかねないという事を知ってほしいな、と思います。
よく、子は親の背中を見て育つって言いますよね。まさに子は母の背中を見て育つのです。自分に置き換えて振り返ってみてください。あなたも、もしかしたら母親に大きく影響を受けて育った部分はあるかもしれませんね。母親とそっくり！と思うような事ってありますよね。日々のなにげない笑顔、ありがとう、大好き！という言葉さえ忘れずに子どもに接していればきっとお母さんのような優しい子どもさんに成長しますよ！
