子どものことを思い「それは、ダメ!」「いけません!」と言っていた言葉が、子どもの「反抗心」を持たせる原因となることもあります。
自我の芽生えが出始めて、自分の存在を認められたい思いから自己主張をしてくるのです。それを押さえつけるような言葉や態度を使っていくと子どもは反抗心をいだきます。
「反抗心」を持たせないために、命令口調や否定的な口調は使わないことを意識してみましょう。
子どもにやる気を起こさせる言葉にかえてみませんか?
「~できるよね」「~やめようね」
子どもの自我に訴える言葉に変えてみましょう。目をみて話すことも忘れずに。
自分を認めてもらえている。ということがわかると子どもの心は安定します。
時間がかかり保護者の忍耐も必要な方法ですが、自分のことを認めてもらった子どもは4.5歳児になったとき、自分の感情やふるまいをコントロールできてきます。いわゆるセルフコントロールというものができる子になります。
「ダメ」「いけません」と子どもに発したことを振り返ると、意外に、子どもが大人の言うことを聞かなかったから、大人が周囲の人に非難されるから、と、・・・大人の都合、大人の理想、固定観念の『枠』で発していることが気づくことがあります。
社会の動きが早すぎて大人もゆったりと余裕をもち子育てをする環境になれない現実もありますが、心にゆとりをもち子どもと向き合おうとする気持ちは大切です。
社会には、守らなければならないルールがあります。それを伝えていくためにも時には、言い聞かせなければいけない場面もあるでしょう。そんな時、「あなたのことが大好きだからこのことは守ってほしい」と心をこめて親の考えを伝えてください。
自分の子どもを信じましょう。この子ならきっとできると思い何回も何回も目をみてゆっくり伝えてください。
繰り返すうちに、言葉や態度で押さえつけなくても、お父さんお母さんの毅然とした態度表情から善悪の区別ができるようになってきます。