その時の感情で、注意したり、何も言わなかったり。
『しつけ』で重要なことは、大人の一貫した態度です。基本的な生活ルール、善悪の判断、など、周りのおとな(特に親)の日常の生活態度から子どもは、生きていくルールを覚えていきます。『しつけ』は、大人が自らのふるまいによって伝えていくことです。
1歳ころになると、少しずつ自分で自分でといろいろなことをやりたがるようになります。
危ない場面などもでてきて、何でも禁止してしまいそうですが、命にかかわる危険なこと、社会のルールに反して迷惑になることなど、本当にやってはいけないことがどのくらいなのか考えてみてください。
意外になんでも「ダメ」「いけません」と言ってばかり言っていることに気づかれるかもしれません。
「ダメ」「いけません」の言葉の本当の理解は3歳ころからです。
「ダメ」の本当の意味が分からないときに言い続けると、3歳ころに「ダメ」「いけません」の本当の意味が分かっても言葉に慣れてしまって効果半減です。
子どもの困った行動には、好奇心から発していることもたくさんあります。
やってはいけないこと、やめてほしいときには、こどもの気持ちに添った言葉かけ声かけで子どもは変わります。
「楽しいけれど危ぶないよ」「これはやめられるよね」などと話しかけてみてください。
子どもの行動を認めていく言葉には、子どもが自分を認め自分の考えをもち物事に対する意欲をもつ力になります。
大きな声や体罰は子どもにとって、怖いものでしかありません。
時間をかけて忍耐強く子どもに働きかけていきましょう。
遠回りのようで近道な子育て法です。