子どもを産んでからきづくこと

中野 利絵(NPO法人 ママの働き方応援隊 大阪茨木校 南茨木学級代表)

更新:2016-05-16

妊娠、出産をしてからだ、こころの変化など経験しましたか?

自分以外の命が自分の中にある。期間限定の10カ月。
だんだんと大きくなるお腹、お腹の中でわが子が動いているなんとも不思議な感覚。
出産が近づいてくるにつれて、出産に対する不安はあるけど、産まれてくるわが子に会えることを楽しみにして過ごしていた。
産まれたら、授乳で寝不足になる、産後のからだの不調など、赤ちゃんのお世話は大変よ。ということは聞いていた。
で、産んだら…

赤ちゃんって普通にお乳飲めるんちゃうの?
授乳で寝不足…以前の問題。
わが子の場合、舌小帯がきつくて舌がうまく使えないのと、私のお乳との相性がよろしくなく、毎日毎日お乳を飲めるようにおっぱいの教室に通った。
授乳の時間がお乳を飲む練習。親も子も必死。坐骨神経痛になるまで座り続けた。
舌小帯の手術をし、練習にも耐え、みごとお乳を普通に飲むことができるようになった。

お乳を飲む練習からの坐骨神経痛。腰痛。ひざ痛。腱鞘炎…
産後のからだの不調は次から次へとでてくる。
ここまでいろんな症状でるの?というか、今までからだの声を聞いていなかった?無理しすぎ?
34歳で出産。高齢出産ギリギリだから?
私の場合、赤ちゃんのお世話は大変よ。の前に、自分のからだが大変過ぎて手一杯。
なんじゃこりゃ?こんなの聞いてないよー。
お世話が大変のまえに知りたかった。
みんなはそんなことなかったのかな?

出産前に市や府が主催しているマタニティークラスとかで、赤ちゃんとのスキンシップを図るベビーマッサージ、沐浴の仕方など、お世話についての講座を受けた。ためになった。
そういった情報も必要だと思うけど、もっと必要なのは出産を経験し、実際に赤ちゃんを育てているママの声と赤ちゃんを妊婦さんに届けることじゃないかな?と思う。
妊娠、出産は個人差があるし人の経験を聞くことで不安になるかもしれない。 でも1つの例として聞いておくこともよいかもしれない。
実際の赤ちゃんとふれあい、その母親に子育ての先輩として聞きたいことをきき、これからする子育てのイメージを描く。
これも「赤ちゃん先生」としてできることの1つ。

赤ちゃんを通して、子育ての悩みも相談する場所にもなりたいとも思う。
人に話すことで不安を軽減できたり、私だけが悩んでるんじゃないんや。ってことを知ることで、少しでも笑顔で子育てができる時間が増えたらと思う。
子どもを産んだらに母親になる。なんでもできなくちゃと思いがちだけど、子どもを育てることでだんだんと母親にさせていただいていると思いませんか?

 

執筆者

  • 中野 利絵
  • NPO法人 ママの働き方応援隊 大阪茨木校 南茨木学級代表
  • 名前:中野 利絵(ナカノ リエ)
    生年月日:S53.1.11(38歳)
    血液型:B型
    家族:夫、こども2人
    以前の仕事:介護士(もっと昔は漫才師を目指していました)
    資格:介護福祉士、赤ちゃん先生トレーナー
  • ふぁみなび:NPO法人 ママの働き方応援隊 大阪茨木校 南茨木学級紹介ページ