子どもにとって三度の食事は生きている力をつける第一歩です。
三度の食事を有り難く感謝して、楽しくいただく事が大切です。私の園はお弁当ですが「お父さん、お母さん、ありがとうございます。いただきます」と挨拶していただきます。
ある時、離婚してシングルで、子育てしているお母さんが入園されました。離婚されているので家にお父さんはいません。そこでお母さんと、話し合いをしました。園では食事前に「お父さん、お母さん、ありがとうございます。いただきますと挨拶していただきますが、いかがですか?家にはお父さんがいませんが、お父さんがいなければ、彼は生まれてこなかったので、私はやはりお父さんへの感謝もいれたいです。」とお話しました。お母さんは心良く了解してくださいました。今は離婚も珍しいことではありませんが、親への感謝は忘れて欲しくはありません。
父母がいて今私の命がある事への感謝、お弁当を作って下さった方への感謝、魚やお肉の大切な命をいただく事への感謝も込めています。親は食事というと、お箸の使い方や、食べ方等技術的な事を、躾なければと思ってしまいますが、基本は感謝の土台の上にどんな風に食べるかという躾が出てくるのです。
お箸の使い方も食事の仕方も親がモデルです。食べる姿勢、よく噛んで食べる、楽しく食べる等、食育の大切さを伝える絶好のチャンスです。親の子どもの悩みのNO3に食事が入っています。
好き嫌いがある、食事を食べない、甘いものばかりを食べるなど悩みはつきません。園ではかぼちゃや、にんじんを「カロチンマン」と呼んでいます。これを食べると「ぱわーアップ」と言って先生が喜んでいただくと、子どもも喜んで食べています。
あるお母さんのお話です。子どもがヒジキが大好きで、幼稚園のお弁当にはよく入れていました。しかし、大きくなってからは、ファストフードばかり好きになりがっかりしたそうです。しかし、その後、また食は戻ったそうです。
ある時に、**会社は子どもにおもちゃ付きの食べ物を提供していました。
これで採算が取れるのかと、会社の方に聞いた事があります。そうしたら
小さい時に覚えた味は大きくなっても忘れないとのことでした、だから今はおもちゃのプレゼントで採算が合わないようですが、大人になっても食べてくれると、採算が合うそうです。小さい時の食の大切さを再度、認識しました。