いきしぶりの⼯夫

山口 育子(チッチキンダーガーデン 園長)

更新:2016-08-19

⼦どもが幼稚園や学校に「⾏きたくない」といった時、親はとても⼼配になります。⼦どもの⾔いなりになって休ませていいものか、無理やりにでも⾏かせるべきか、とても迷いますよね。
がみがみママは「行きなさい。いかないとおやつは、なしです!!」ではありませんが、一日休むと、癖になるのではと不安になり、怒ったり、罰を与えてでも行かしたいと思います。
あまあまママは「幼稚園、頑張って行ったら、お菓子をかってあげるよ」とがみがみママとは反対におやつ等、賞でつります。

これでは、子どもが幼稚園や学校に行く、自主的な子どもにはなりません。
楽育ママでは、学校へ行くことは、子どもの課題ととらえて、行くことにどんな問題があるのか、ないのか、話し合い、解決していきます。

ここでお助けマンです。例えば 3 歳なら…

① まずは⼤丈夫と思う
「⾏きたくない」と⼦どもが⾔うと、多くのお⺟さんは不安になります。しかし、⼀⽇休んでも⼦どもが不登校になるわけではありませんので、まず「⼤丈夫!」と⾃分に⾔い聞かせてください。

② ⼦どもの話を聴く
⾃分に「⼤丈夫!」と⾔い聞かせてから⼦どもの話を聞いてください。「⼼配がいっぱい」のまま聞くと⼦どもも不安になります。最初は「今⽇はどうしたいのかな?」「お⺟さんにお⼿伝い出来る事はありますか?」と尋ねてあげてくださいね。たとえば、弟や妹が⽣まれたばかりだと⾃分だけが幼稚園に⾏くのが寂しいのかもしれません。まずは、しっかりお話を聞いてあげてくださいね。

③ 選べない選択肢
保育園の場合はお⺟さんが仕事ですので、保育園を休むとい選択肢はありません。選べる選択肢から選んでもらうことになります。「⼿をつないで⾏く?」「おんぶで⾏く?」「⾞で⾏く?」「泣いて⾏く?笑って⾏く?」など
⾏く⽅向での話し合いになります。やさしくきっぱりが大切です。

④ 園の様⼦を尋ねる
担任の先⽣に、早⽬にこちらの様⼦を伝え、園の様⼦を聞くことも⼤切ですね。行くのを嫌がっても、園ではしっかり遊んでいる子どもも経験上たくさん見てきています。園の様子を聞くと、お母さんも安心しますよね。

⑤ 先⽣と仲良し
普段から先⽣と仲良くしておくことも⼤切です。先ずは、預かってくださっている事への感謝が大切です。子どもの家での様子を先生に伝えることも大切です。家で先生の役員などをして積極的に園に関わることもおすすめです。

※このワークでは「お⺟さん」を⼤⼈の総称として使っています。 

 

執筆者

  • 山口 育子
  • チッチキンダーガーデン 園長
  • 1996年 チッチキンダーダガーデン園長・2004年NPOチッチ理事長・アドラー心理学認定「家族コンサルタント」・アドラー心理学親子関係プログラム「パセージリーダー」・チッチメソッド並び楽育講座 開発者・「楽育ママ」マイスター・栄養士・保育士講座講師・アドラー心理学会会員
  • ふぁみなび:NPO法人 チッチキンダーガーデン紹介ページ